スキューバダイビングとは水中で呼吸して海の中を散策するマリンスポーツ。
テレビなどで海の中の映像を見かけます。
とてもキレイですよね。
でも水中という空気の無い世界でダイバーはどうやって呼吸しているのでしょうか??
ダイバーの私がスキューバダイビングの呼吸について紹介します。
1 .スキューバダイビングはどうやって呼吸しているの?
スキューバダイビングとは空気を詰めたタンクを背中に背負って潜ります。
そしてそのタンクから空気が吸える器材をタンクに取り付けます。
その器材をレギュレーターと言います。
ダイバーは背負っているタンクの空気をレギュレーターと呼ばれる器材を使って呼吸しているのです。
レギュレーターがあるからこそダイバーは水中で呼吸ができます。
なぜならタンクの空気は圧縮された高圧な空気だからです。
タンクのバルブを開けると勢いよく空気が出ます。
勢いよくでた空気をまともに吸えることはできません。
レギュレーターはその圧縮された高圧な空気をダイバーが吸える圧力まで減圧します。
また水中は陸上と違って水圧がかかっています。
その水圧まで考慮して水中で楽に呼吸ができるような仕組みになっています。
レギュレーターには流量バルブがついているものもあり、空気の量を調整できるものもあります。
最近のレギュレーターは軽量化されているので旅先に持って行きやすくなっています。
2 .スキューバダイビングの呼吸の仕方
次にスキューバダイビングの呼吸の仕方を紹介します。
スキューバダイビングの呼吸は口呼吸。
意識して口からゆっくり吐いてゆっくり吸ってという呼吸を心がけます。
人間は本来鼻呼吸です。
ではダイバーはなぜ口呼吸なのかというと、タンクの空気を吸える唯一の器材レギュレーターは口にくわえるものだからです。
そして呼吸を意識すること。
我々は空気のある世界で暮らしているので、無意識に呼吸しています。
しかし水中はタンク内しか空気はありません。
またレギュレーターは自分が吸った分だけ空気がくるようなっています。
絶えず空気が出てるというわけではありません。
だから意識して呼吸しないと空気が吸えません。
しっかりと空気を吸うためには飲み物をストローで吸って飲むように空気を吸います。
長く「すぅ~」と
しっかりと吐くために、ろうそくの火を消すように長く吐いてしっかり吐きます。
長く「ふぅ~」と。
しっかり吐いて次に吸う空気が入る場所を確保します。
スキューバダイビングの呼吸はとても重要なものです。
呼吸の仕方でスキルとストレスをコントロールするからです。
3 .呼吸でスキルコントロール
スキューバダイビングのスキル(技術)に浮力コントロールというのがあります。
海の中で魚たちはふわふわ浮いていたり、一定の水深を泳いだりしています。
ダイバーも魚と同じような状態にならないといけません。
沈みっぱなしでは水底のサンゴを壊してしまいますし、水底が見えないところの海では沈みっぱなしは危険です。
また浮きっぱなしではダイビングになりません。
それからダイビング中急に浮き上がると潜水障害を引き起こします。
様々な理由で水中での浮力コントロールは重要なスキルの一つになります。
その浮力コントロールを呼吸と器材で行います。
息を吸えば体が浮き、息を吐けば体が沈む、人間の肺が浮力調整器になります。
私は水中で写真を撮るときは吐き気味の呼吸にしています。
体がふわふわ浮いているとうまくピントが合いません。
吐き気味の呼吸にして体を沈み気味にすることで体が安定しピントが合いやすくなります。
4 .呼吸でストレスコントロール
スキューバダイビングでもっとも重要なスキルはストレスコントロールです。
スキューバダイビングでの事故の多くはパニックによるものです。
パニックはストレスが重なることで起こります。
ストレスが重なりパニックになるまでの一連の動きを、心理-呼吸サイクルと言います。
このサイクルを断ち切ればパニックにならず事故防止に繋がります。
どうやって断ち切るのか、それはとっても簡単です。
深呼吸をすることです。
ドキドキしたり、不安になったりしたときは深呼吸をして落ち着きましょう。
深呼吸でも吐くことを意識してしっかり長く吐く深呼吸をします。
ダイビングに慣れないうちはしっかり吐いているつもりでもうまく吐けてないことが多いです。
うまく吐けない方は「ふ~」とか「あ~」とか声を出してみる。
声を出すと口から息を吐くことができます。是非試してみてください。
スキューバダイビングで呼吸は大切!ダイバーに欠かせない呼吸法とは? まとめ
1 .スキューバダイビングはどうやって呼吸しているの?
ダイバーは背負っているタンクの空気をレギュレーターと呼ばれる器材を使って呼吸している。
2 .スキューバダイビングの呼吸の仕方
意識して口からゆっくり吐いてゆっくり吸ってという呼吸。
3 .呼吸でスキルコントロール
水中での浮力コントロールは重要なスキルの一つ。その浮力コントロールを呼吸と器材で行います。
4 .呼吸でストレスコントロール
ドキドキしたり、不安になったりしたときは深呼吸をして落ち着く。
以上がスキューバダイビングの呼吸についてです。
スキューバダイビングは空気の無い世界、携帯も繋がらない非日常的な世界。また海の中では自分が空気を吸っている音と吐いたときに生じる泡の音だけ。この呼吸音が何ともいえない癒やしになります。ダイビングをするときには是非自分の呼吸音に耳を傾けてみてください。
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ライター:平井 原子(はぎダイビングSEAイルカ代表)
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