家を売るべき!?　離婚を決めたとき家はどうすればいい?

2023年7月21日

夫婦で力を合わせて手に入れたマイホーム。

その幸せの灯りが、だんだんと消えてゆき、暗闇に・・・。

離婚をするときは、結婚する時にくらべて倍以上のエネルギーがかかるそうです。

特に、持ち家があればその分配にもめることも多いとか。

ただでさえ、家庭を壊すことで心を痛めているだろう時に財産分与でエネルギーを使い、新しい環境への準備に追われ精神的にも体力的にも本当に大変なことだと思います。

そんなあなたに今回は、離婚する時の家の売却について不動産のことは素人の私が素人だからこそ解りやすく、簡単にまとめてみました。

離婚する時に持ち家は売却が最良の方法？

まずは、離婚する時に最も重要な財産分与について簡単にお話します。

財産分与とは、結婚生活をしていた中で、夫婦で協力して築いた財産を分けることです。

離婚に際し、自分が貢献した財産について請求するのですが、その場合、名義は関係ありませんので、気を付けてください。

どのように分与するかは、当事者二人で話し合って決めるのですが、それが難しい場合、専門家にお願いするのことが多いです。

財産は、現金だけとは限らないのでそれをどのように評価するかもむずかしいですね。

その中でも家は、最も大きな財産と云えるでしょう。

結婚してから購入した場合、財産分与の対象になります。

どちらかが家に住み続ける場合と、２人とも家を出る場合で分け方は変わってきます。

住み続ける場合、共有名義になっていれば住む人の単独名義に変更しておかないと将来面倒になります。

ローンが残っていると、連帯保証人などをどうするかなど手続きが煩雑なうえ、夫婦の所得も関係してくことも多いので専門家に相談しながらしっかりと手続きを取ることが重要です。。

家を売却する場合は、住み続ける場合より財産分与がしやすいというメリットがあり、もちろん家が売れるという事が大前提ですが、手続きも若干ですが、楽なようです。

どちらの場合も、最終的には専門家に相談する必要は出てくると思いますが、基本的な知識を持っていることは、損にはなりません。

今回は、メリットの多い家の売却について注目していきます。

家を売却するときに知っておきたいこと

家を売却する時に、ローンを完済しているか、まだ残っているかで手順が相当変わってきます。

ローンを完済している場合

全て支払い済みなので、売却して財産分与分に充てることができます。

売却は離婚後まで持ち込むことになるので、少しでも早く縁を切りたい気持ちから、焦って売却してしまう人がいるそうです。

ですが、人生のための大切な資金になるのです。

不動産会社によっては、１００万円単位で査定価格が変わることもありますので、少しでも高く売却できるように、焦らずじっくりと売りましょう。

ローンが残っている場合

ローンが残っている家には、抵当権がついています。

抵当権とは、金融機関が住宅ローン（借金）の担保として家の権利を握っていることです。

もしローンの滞納が続き、はらえなくなると金融機関が家を売却して、貸したお金を回収するためです。

抵当権のついている（ローンが残っている）家を売るには、ローンの残りを完済しないと売ることができません。

ローンの残りの金額より高く家が売れればローンを完済した残りを財産分与の対象として分けることができますので、出来るだけ高く家を売却することが重要です。

家を高く売却するには?

家を高く、早く売却するには、内覧者に良い印象を持ってもらうことが大切です。

不動産情報のチラシやサイトを見ると同じような間取りで、築年数も立地条件もさほど違いがない物件でも金額に大きな差がある場合があります。

それは、いかに家を綺麗に使っていたか、手入れができていたかの違いでもあります。

同じような部屋ならきれいなほうがいいでしょう？

家を買おうと思っている人たちもそうです。

建物の構造、築年数はもちろん重要なチェックポイントですが、それと同じくらい家の清潔さや手入れの良さなどが気になるものです。

ですから、あまりに汚れたところは、しっかりクリーニングをしたり、張り替えたりすることも必要かもしれません。

場所や大きさ、広さにもよりますが、業者に頼んでも数千円で済むこともあります。

特に水回りは、内覧する時に必ずチェックをしますので、普段からきれいにしておくこと、必要ならハウスクリーニングを頼むことも考えましょう。

どうしてもローンが残りそう!どうする?

これだけやってもローンの完済ができそうにない時は、“任意売却”を考えてみてください。

“任意売却”とは、ローンをしている金融機関から「ローンの残り金額よりも安い金額で家を売っても良い」という承諾を貰って、家を売却することです。

ただし、条件があります。

・ローンの滞納が続き、競売にかけられる可能性がある

・今後もローンの支払いが難しいような経済状況にある

これは、離婚時の財産分与のための手段ではなく、あくまで経済的にローンを支払っていくことができなくなった場合の救済措置です。

ですが、離婚に際し、ローンの支払いが滞る可能性が高まる場合は金融機関との交渉次第で任意売却に進むこともあります。

任意売却の手続きは、個人では大変ですので、任意売却を専門とする業者に頼むことが必要なうえ様々な交渉や手間がかかるので時間もかかることは覚悟しておいてください。